絵本

【おすすめ絵本】第9回 未来屋えほん大賞 受賞作品を紹介!【ネタバレあり】

みなさんはよく行く本屋さんはありますか?

私は近くにイオンモールがあるので、休みの日に子どもとイオンモール内の本屋に行きます。

この前行くと【第9回 未来屋えほん大賞】というものが発表されていました。

私が子供に読んで好きだった本もあるので、今回紹介させていただきます。

個人的に絵本はパパ・ママが購入する際内容を見て判断すると思うので、多少のネタバレを含みます

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【この記事はこんな方におすすめ】

・流行りの絵本が知りたい
・書店員がおすすめする絵本の内容を知りたい
・絵本大好きな子どもがいる
・プレゼントに絵本を考えている

未来屋えほん大賞とは

未来屋えほん大賞は「未来まで読み継がれるベストセラー絵本を育てる」というコンセプトのもと、全国の未来屋書店の児童書担当者が直近1年間に出版された絵本の中から選ぶ絵本賞です。

今年で第9回となり、過去には『ノラネコぐんだんシリーズ』や『大ピンチずかん』『パンどろぼうシリーズ』も受賞しています。

本屋大賞の未来屋書店絵本版みたいな感じですね。

流行りの本が選ばれることもあれば、大人でも結構考えさせられる内容の本が選ばれることもあるのでなかなか面白い賞です。

間近1年で発売された本の中から選ばれるので、新作の絵本を探すのにも役立ちます。

【大賞】どろぼうジャンボリ

第9回大賞に選ばれたのは阿部結さんの『どろぼうジャンボリ』でした。

私は読んだことがなかったので、これを機に子供に購入。

結構長めのお話ですが、個人的には好きなお話でした。

みなさんは手紙を書きますか?

子供の頃はお友達と手紙を交換したりしましたよね?

大人になるとメールやSNSで手紙を書く機会はほとんどなくなりました。

そんな手紙で自分の気持ちを伝える大切さをおしえてくれる作品。

主人公のジャンボリは毎晩あるものを盗みます。

それは書きかけで捨てられた【てがみのたね】。

間違えちゃったり、途中で恥ずかしくなったり、下書きだったり…。

この絵本は【てがみのたね】をとおして、手紙を出す時の気持ちや手紙をもらった時のうれしさを表現しています。

読めばあなたも明日大好きな人に手紙を出したくなる1冊。

【2位】クジラがしんだら

2位は死んだクジラのからだがどうなるか?を描いた作品『クジラがしんだら』です。

講談社絵本賞やようちえん絵本大賞も受賞してる作品。

物語は大きなマッコウクジラが死んでしまう場面から始まります。

マッコウクジラの大きな体は海底に沈み、深海のたくさんの生き物の糧となります。

もともと深海はエサが少なく、過酷な環境です。

大きなクジラのからだが長年にわたり、多くの生物のいのちを支える物語。

骨ですら他の生き物の生活に役立ちます。

海の生き物の壮大な命の循環を描いた絵本。

子供だけでなく、大人もためになります。

巻末には登場した新海鮮物の紹介があるので、水族館やお魚が好きな子におすすめ!

【3位】いちごりら 

3位は言葉遊びが楽しい絵本『いちごりら』です。

子供と一緒に読みながら、合体したらどうなるかを考えていく絵本。

内容はゴリラがイチゴを食べるといちごりらに変身!うさぎがブドウを食べてぶどうさぎに!といった言葉遊びが続きます。

特筆すべき点は絵がリアルということ。

この手の絵本てファンシーな絵が多いイメージですが、フルーツと合体した動物の絵がかなりリアルです。

そこがシュールでクセになるポイント!

読み終わったら子どもとオリジナルの言葉遊びを考えても面白いかもです。

【4位】大ピンチずかん3 

今一番有名な絵本じゃないでしょうか?

大人気シリーズで過去に未来屋えほん大賞にも選ばれた『大ピンチずかん』の最新作がランクイン。

うちの長男が好きで1~3まですべて持っています。

『大ピンチずかん3』ではあらたにうっかりメーターというものが追加されました。

今作は自分のうっかりでおちいった大ピンチが描かれています。

今まで通りの大ピンチレベル+うっかり度をあらわすうっかりメーターの2つで評価。

大ピンチの予防方法や解決方法も紹介されているので、実生活でも役立つかも!

子供と読んだ感想は、安定の面白さって感じですね。

新しい要素もこれまでの良さを邪魔せず、かつ新鮮さを出してくれています。

当面は小学校低学年人気ナンバーワンでしょう。

【5位】あのひのきもち 

5位はかさいまりさんの『あのひのきもち』です。

これも私は読んだことなかったので、この機会に読んでみました。

印象的なのは昔ながらの優しいタッチで描かれた絵

登場するのは仲良しのリスとネズミ。

元気のないリスにネズミが理由を尋ねるところから物語は始まります。

リスは自分がどれだけ悲しいかわかるかネズミに尋ねます。

ネズミは身体を使って最大限に悲しさを表現しますが、リスには伝わらないもどかしさ。

お互い思いあっていても、気持ちを伝える難しさを表現しています。

絵も物語も美しいので、優しい気持ちになる絵本でした。

【入賞①】まてないの 

惜しくもランクインはしませんでしたが、入賞作品の中から個人的におすすめの絵本を紹介します。

まず1つ目はヨシタケシンスケさんの『まてないの』。

『もうぬげない』『りんごかもしれない』『おしっこちょっぴりもれたろう』など様々なヒット作品を生み出している、人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの作品。

発売してすぐ購入しましたが個人的にめちゃくちゃ好きで、大賞でもおかしくないと思っています。

お母さんのおなかの中にいる私から物語はスタート。

早く生まれて遊びたい!準備ができるまで待てないの!

赤ちゃんの私は伝えたいことがたくさんある!言葉を覚えるまでまてないの!

大人になった私は早く仕事に行きたいの!急がせたくないけど待てないの!

1人の女の子を通じて、せっかちな待てない人の人生をなぞる。

エンディングは大人でもぐっとくる内容。

むしろ子供よりも大人の方が刺さるんじゃないでしょうか。

だから入賞どまりだったのかな?と思ってしまいます。

大人も子供も、せっかちな人はみんな読んで欲しい絵本です。

人生、のんびり立ち止まる時間も大切かもしれません。

【入賞②】たれてる 

入賞作品2つ目の紹介は鈴木のりたけさんの『たれてる』です。

鈴木のりたけさんは4位にランクインしてる『大ピンチずかん』でお馴染みの人気作家さん。

今一番勢いのある作家さんなので、2作品入賞も頷けます。

『たれてる』は日常のピンチに共感し笑いに変える『大ピンチずかん』とは少し作風が異なります。

ドーナツにかけすぎたチョコレートが垂れたらどうなるか?

ページをめくるのが楽しくなるようなユーモアにあふれた作品です。

ドーナツにかけすぎたチョコレートをアイスで受け止める。

しかしアイスでも受け止めきれずに、また垂れてきてしまいます。

次は何で受け止める?

わくわくしながら子供とページをめくる。

斬新な工夫がされた絵本。

お菓子好きな子にピッタリの絵本です。

まとめ

みなさんの好きな絵本はランクインしてましたか?

読んだことない本があれば一度手に取ってください。

個人的には『どろぼうジャンボリ』『クジラがしんだら』『大ピンチずかん3』『まてないの』がおすすめ!

流行りの絵本を探している方は、この4つから選んでいただくと間違いないです!

以上最後まで読んでいただきありがとうございました。

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